カテゴリ:映画(ドラマ)( 32 )

 

『ゴースト・ドッグ』

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『ゴースト・ドッグ』(1999年米・日・仏・独合作)
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
撮影:ロビー・ミュラー
音楽:RZA
出演:フォレスト・ウィテカー 、ジョン・トーメイ、クリフ・ゴーマン、ヘンリー・シルヴァ、イザーク・ド・バンコレ 他




『デッドマン』に続くジム・ジャームッシュの長編作品。

あらすじ
江戸時代の武士の心得を書いた書物『葉隠れ』。この本を愛読し武士道の世界に憧れる孤独な暗殺者ゴースト・ドッグ。彼は以前命を助けられたマフィアを主と敬っていたが、「ファミリー内部の人間を消せ」という指令の現場にたまたまボスの娘が居合わせたことがきっかけで、ボスの体面のために命を狙われる羽目になる。



まずはじめに、この作品、私的には結構つぼな映画でした。

でも、この映画のよさを伝えるのが非常に難しい。
「葉隠れ」をバイブルとし、武士道を貫き、伝書鳩とフランス語しかしゃべれないアイスクリーム屋を友に持つ殺し屋「ゴーストドック」。でもこいつがほんとに憎めない奴なんだ。根はすっごい心やさしい奴だし。
でも、殺し屋としての腕は立つ奴で、『葉隠れ』に書かれた武士の美学の朗読を挿入しながら物語は進む。

ジャームッシュ独特のテンポで作品はまたまたすすみ、会話も非常に少ない。いわば無駄が全て取り除かれてるかのよう。
また全編で貫かれている『葉隠れ』による武士道。
色々なものが相まって、非常に味わいを感じました。

私的には万人受けはしないだろうけど、多くの人に見てもらいたい作品かな。
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by s-bill | 2005-08-09 19:43 | 映画(ドラマ)  

『デッドマン』

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『デッドマン』(1995 アメリカ)
監督: ジム・ジャームッシュ 
撮影: ロビー・ミューラー 
音楽: ニール・ヤング
出演: ジョニー・デップ
     ロバート・ミッチャム 他



あらすじ
舞台は19世紀の西部。とある町を訪れた会計士のウィリアム・ブレイクは、ある娘を助けたことから胸を撃たれ、瀕死の重体のまま町を出る。しかし追っ手に後を追われ、森に逃げ込んだ彼は1人のインディアンに助けられる。
胸に銃弾を抱えた瀕死の男と、彼を助ける無口なインディアンの不思議な旅を描く異色ロードムービー。



ジム・ジャームッシュ監督の長編6作目にして異色の作品。

生と死の狭間を彷徨いながらただひたすら歩く物語。

計算されたモノクロームの映像。

生と死をさまよう主人公が意識をなくすかのごとくフェードアウト。


派手なアクション映画とか好きな人は、かなり退屈だと思います^^;
もとよりジャームッシュ自身そんな万人に受けたくてこの映画をつくたんじゃないと思うし。

この映画はなんといってもジョニー・デップです。彼は『シザーハンズ』にしろ『ギルバート・クレイプ』にしろ『ブレイブ』にしろ「不運な男」というのがはまり役だと思います。

そしてすべて即興で作ったという二ール・ヤングのギターがこの作品に素晴らしい付加価値をつけている事は間違いないです。

自分は嫌いじゃないですが、ジャームッシュは他にもっと好きな作品がありますです。



でもほんとデップはかっこいいよ^^
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by s-bill | 2005-08-03 02:58 | 映画(ドラマ)  

『アメリカの友人』

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『アメリカの友人』(1977 西独・仏)

監督 :ヴィム・ベンダース
男優 :デニス・ホッパー
    :ブルーノ・ガンツ
脚本 :ヴィム・ベンダース




ほんとここ2ヶ月ほど更新頻度が低い^^;

まあ理由は明白でただ単に映画を見てないから・・・

だからといって日記的なものを人様に公開できるような生活は送っていないので、昔見たのも含め、これからはちょこちょこ小出しに紹介していこうと思ってます。(今だけの決意にならねばいいが・・・)


そしてこの『アメリカの友人』という作品。いわずとしれたヴィム・ヴェンダース監督の初期のころの作品。

はっきりってヴェンダースの作品はこれまで『パリ・テキサス』と『ブエナビスタ・ソシアルクラブ』しか見てなかったんだけど、『パリ・テキサス』はすごいよかったし、『ブエナビスタ~』はとてもかっこいい作品だったので、見よう見ようと思ってたのでまずこの辺からという事で鑑賞。


あらすじ
オークション会場。贋作売りのトム・リプレー(デニス・ホッパー)は絵の不審点に気づいた額縁職人ヨナタン(ブルーノ・ガンツ)に興味を持ち、ヨナタンに持病があることを知る。数日後リプレーはギャングに殺し屋の紹介を依頼される。自分たちの足がつかない様に一般素人がいいという。リプレーはヨナタンを紹介するのだが・・・



ヴェンダースといえば「道」3部作をはじめとしたロード・ムービーが多いけど、この作品はサスペンスです。しかしひとえにサスペンスというジャンルに集約できない作品でもあります。

なんといえばいいんだろうか。観終わった後に「いい映画だなー」と思ったけど、言葉ではなんとも表現しがたいものがあります。デニス・ホッパーはね、かっこいいですよ。電車の中の場面でいきなり出てきた時は、思わず「そこででてくるか!渋すぎるぜ!!」って思ったし。

あとやっぱヴェンダースの作品は撮影の技法に特徴がありますよね。作品全体を通して「赤」を基調としてて、画面の色調とかもちょっと暗い感じでちゃんと計算されている。場面転換の際は1回ごとにフェードアウトしたり(これはジャームッシュの作品でも使ってた)、なによりゆったりとしたあのテンポ。(眠くなるけど^^;)


んなこんなで自分的に今のとこ、「ヴェンダースにはずれなし!」なので、次は道3部作でもみよ~っと。
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by s-bill | 2005-07-31 20:26 | 映画(ドラマ)  

『コーチ・カーター』

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『コーチ・カーター』
(2005 アメリカ)

監督: トーマス・カーター
出演 : サミュエル・L.ジャクソン
     ロブ・ブラウン
     リック・ゴンザレス
     アシャンティ



先日、8月6日より全国で公開されるこの『コーチ・カーター』の試写会に行ってきました。

もともとバスケがテーマのスポ根ものということで、自分のどストライクなので見たいと思ってたのですが、一足早く見れました。

     ストーリー

スポーツ店を経営するコーチ・カーターは高校時代、伝説のバスケット・ボール選手だった。ある日、カーターは母校のコーチとなる。しかし、そのチームは負けてばかりで生活態度もよくない、最悪のチームだった。



内容は典型的なスポ根もの(笑)でした。自分は見ながら話の流れがちょっと『ドラム・ライン』にかぶってるかな?と思ったけど、スポ根映画は大好きですし、何より自分がずっとやってきた「バスケ」の話だったので、おもろかったです。


まだ公開前なので、あまりないようにふれませんが、1番よかったとこはカーターというコーチの役をサミュエル・L・ジャクソンがやったとこですね!時に冷静に、時に熱い「カーター」は演技の幅が広い彼にまさにうってつけの役、ハマリ役だったと思います。


高校時代の部活動のあの熱さを思い出したい人は是非!
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by s-bill | 2005-07-15 03:10 | 映画(ドラマ)  

『道』

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『道』(1954 イタリア)

監督: フェデリコ・フェリーニ
出演: ジュリエッタ・マシーナ, アンソニー・クイン, その他





イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニの代表作『道』をこの前見ました。

私はあまり古い映画は見ないので、フェリーニ作品もこれが初でした。


あらすじは・・・

サーカスの芸人世界に憧れるフェリーニが、大道芸人のわびしい浮浪生活を描いた作品。頭の弱いジェルソミーナは、夫ザンパノの女と酒、暴力三昧の生活で自信を失い、何度も彼のもとから逃げようとする。そんな時、ある青年に出会う。ジェルソミーナは彼によって勇気づけられ、夫と生きていくことを決心する。しかし、ザンパノが青年を殺してしまったことから、事態は変わっていく…。




映像は確かに古いです。50年以上も前のモノクロ映画だから当たり前なんだけど。
だけど中身は予想以上のものを感じ取れた。ほんと切ないです。

不器用なザンパノ。
それにけなげについていく、ジェルソミーナ。
一生懸命励ます綱渡りの青年。
なくしてみて初めてわかる、失ったものの大切さ。

この映画が50年たった今でも「名作」といわれているのが、わかったような気がします。


【心に残ったセリフ】
「小石だって役に立っている。君だって、きっと誰かの役に立っている。この小石が無益だと言うのなら、すべてが無益だ」
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by s-bill | 2005-07-11 09:21 | 映画(ドラマ)  

『リチャードニクソン暗殺を企てた男』

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『リチャードニクソン暗殺を企てた男』

監督 : ニルス・ミュラー
主演 : ショーン・ペン / ドン・チードル / ナオミ・ワッツ









気づいたら今月ももう終わり。今月はまったく更新する気になれなかった。。。

今日からまたちょっとづつ更新していくので、読んでくれてる人これからもヨロシク哀愁。




そしてこの『リチャードニクソン暗殺を企てた男』。1週間ぐらい前に見てきました。

実際におこったハイジャック未遂事件をもとにつくられたそうですが、まず思ったのが現代でもというか、自分のまわりでも起こり得る物語だなということ。





あらすじ(公式HPより)

主人公サム・ビックは平凡なセールスマンだった。ボスの期待に応えようと、懸命に営業のテクニックを磨くサム。営業成績が上がれば、当然サラリーも増える。それもこれも、すべては一度崩壊した自分の家庭を再生するためだった。しかし生来の不器用さが災いして、思うように業績は上げられない。ボスから与えられたデール・カーネギーの自己啓発テープの声と、連日テレビの画面から放出されるウォーターゲート事件のニュースが、まるでサブリミナルの様に彼の肉体に侵入し、精神にダメージを与え始める。妻に誓った家庭の再生は、焦れば焦るほど、どんどん遠のいていく。追い詰められたサムはテレビ画面のニクソン大統領を見つめる。アメリカ国民に自分を売り込み、大統領選で再選を果たしながらも、ウォーターゲート事件を起こした彼こそは、純粋なアメリカ夢をふみにじった男に思えたからだ。そして、彼はニクソン暗殺の決意を秘め、目的地へと飛び立とうとしていた。




 それにしてもショーン・ペンはすごかった!全編の半分以上はショーン・ペンの一人芝居でしたが彼の、一人の男が追い詰められ、葛藤し、堕落しいていく主人公サムのあの熱演は圧倒的でした。彼jだからこそ成立した映画かも。

そして『21g』以来の共演となったナオミ・ワッツもでていましたが、今回はあまり見せ所がなくてちと残念でした。


 主人公の心の葛藤の末にハイジャックに至ったいきさつに、かなりのリアリティを感じ(というか実話だから当たり前か^^;)色々考えさせられる映画でした。
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by s-bill | 2005-06-27 11:52 | 映画(ドラマ)  

『ビハインド・ザ・サン』

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監督:ウォルター・サレス
出演:ロドリゴ・サントロ、ラヴィ=ラモス・ラセルダ
製作:2001年、ブラジル
受賞:2002年ヴェネチア国際映画祭 若手審査員賞






『セントラルステーション』、『モーターサイクル・ダイヤリーズ』などをてがけたウォルター・サレス監督の2001年の作品。DVDにて鑑賞しました。


あらすじ

1910年、ブラジル東北部の荒野。プレヴィス家とフェレイラ家は長年にわたり土地争いを繰り返してきた。その憎しみの連鎖により、プレヴィス家の長男はフェレイラ家の者に殺されてしまう。20歳になるプレヴィス家の次男トーニョは、不毛な争いに空しさを覚えながらも父の命令には逆らえず、兄の仇を討つ。今度は狙われる側になったトーニョだが、幼い弟と見に行ったサーカスで美しい娘に一目惚れしたのをきっかけに、外の世界に憧れはじめる…。



サレス監督の作品は静かのだがどこか強烈という印象がいままでありましたが、この作品も同様でした。会話も少なく、音楽も静か。しかし映像の撮り方、作り方のうまさでこちらにしっかりと伝わってきます。

物語はとても悲しい話です。その古くからの慣習に疑問を抱き続けるものの、父親には逆らえない、さらにサーカス団のクララに惹かれるにつれ家族の名誉と、恋と情熱にあふれている外の世界への憧れの狭間で揺れ動く、主人公のトーニョの葛藤する姿はとても共感するものがありました。また弟の兄を思う気持ちはどこか切ないものがあります。それは作品を通して描かれている寂寥感によりさらに引き立てられています。

また主演を演じたロドリゴ・サントロはかなりかっこよかったです。一説によると「ブラジルの秘密兵器」といわれているとかいないとか。それにしてもガエル・がルシア・べルナルといい、ロドリゴ・サントロといいラテン系が今熱いですね!今後も注目していきたいです。
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by s-bill | 2005-06-13 22:07 | 映画(ドラマ)  

『ミリオンダラー・ベイビー』

c0017295_23221116.jpg『ミリオンダラー・ベイビー』

監督・製作 : クリント・イーストウッド
出演 :クリント・イーストウッド
     ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン 




今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞(クリント・イーストウッド)、主演女優賞(ヒラリー・スワンク)、助演男優賞(モーガン・フリーマン)を獲得した作品。

日本では5月28日から公開されます。

ボクシングの映画ということで、最初は『ロッキー』的な映画だと思っていました。しかしみはじめてみると、いわゆる「スポ魂」な映画ではなくて、愛や絆が溢れていて人間同士のドラマというか、思わず後半は泣いてしまいました。

そして作品の素晴らしさに拍車をかけているのが、俳優たち。クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマンのおじいちゃんコンビは素晴らしい演技です。
さらにヒラリー・スワンクはこれまた素晴らしい。ボクシングの練習も相当したと思います。主演女優賞にふさわしい名演技でした。


まだ公開されてないので詳しく内容は書けませんが、是非映画館で見てほしいです。自分もまた見に行きます。


けっして「楽しい映画」じゃないです。色々考えさせられる映画です。しかし今のところ私の今年のナンバー1作品になりました。


   「モ・クシュラ」
   「私のかわいい子。私の血」

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by s-bill | 2005-05-21 23:19 | 映画(ドラマ)  

『エターナル・サンシャイン』

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『エターナル・サンシャイン』
監督: ミシェル・ゴンドリー(2004年・米)
脚本: チャーリー・カウフマン
出演: ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソン 他



見ました。『エターナル・サンシャイン』

『ヒューマン・ネイチュア』に続く、ミシェル・ゴンドリーとチャーリー・カウフマンのコンビのこの作品。カウフマンの作品は『マルコビッチの穴』、『アダプテーション』に続き3作目の鑑賞でしたが、私的にはかなり好きです。この作品。



あらすじは
バレンタインデーを目前にしたある日、ジョエル(ジム・キャリー)は不思議な手紙を受け取った。そこには、最近ケンカ別れしてしまった恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)についてこう書かれていた。“クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社”。仲直りしようと思っていた矢先にそんな知らせを受け、立ち直れないジョエル。そして彼も、彼女との記憶を消すことを決意し、ラクーナ医院を訪れる。そこでは、一晩寝ている間に脳の中の特定の記憶だけを消去できる施術を行なっていた…。



設定的には「記憶が消せる」といカウフマン得意のありえねー設定だったんですけど、(カウフマンって脳内いじる設定すきだよね^^;)序盤の一言一言が、後につながってきて「あ~そういうことか!」みたいになってなんとも不思議なラブストーリーでした。これ以上はちょっと言えませんが、この不思議な記憶逆戻し恋愛。あなたもごらんになってみてはいかが!?
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by s-bill | 2005-05-03 08:52 | 映画(ドラマ)  

『テルマ&ルイーズ』

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『テルマ&ルイーズ』

出演: スーザン・サランドン, ジーナ・デイビス,ブラッド・ピット、ハーヴェイ・カイテル、
監督:リドリー・スコット
製作年 : 1991年
製作国 : アメリカ



今日は自分の好きな映画の中から1本紹介します♪

旅の途中での偶発事件をきっかけに、鮮やかに自己を解放していく女性2人を描いた女だけのロードムービー。



この映画、見たのは多分今から3年前ぐらいだと思うけど、今でも大好きな作品の1つです。

この映画、冴えないテルマとルイーズがだんだん破滅に向かっていく旅を描いたものなんだけど、不思議と見ていくうちに爽快な気分になっていきます。

なんだろうか。二人の友情?愛情?が進むにつれどんどん深くなっていくんだけど、やっぱりこういう「愛」の形、ってものは見てるほうもいい気分にさせてくれる。

アメリカ人(特にキリスト教のかた)とかって家族とか友達とかにも「I LOVE YOU」って言えるけど、日本人が娘とか同姓の友達に「愛してるよ」なんていったら「キモイ」って言われてしまうだろう。

この映画をみてそんなこと言えるアメリカ人をちょっとうらやましく思ったり、でも自分は絶対言えないなーなんて思ったり。第三者でみるのが一番すがすがしいと思えるのかな。

ちなみにこの映画ブレイクする前のブラット・ピットと私が大好きなハーヴェイ・カイテルがでてます。ブラピは安っぽいチンピラ役!?で出てるけど、存在感はこのころから際立ってます。
ハーヴェイは相変わらず渋い ( ̄ー+ ̄)キラリ


個人的にはハイウェイの休むところで、でっかいタンクみたいなのを爆発させちゃうシーンが大好き☆ ( ・∀・)イイ!

見てない方は是非^^ おすすめです^^
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by s-bill | 2005-04-19 19:35 | 映画(ドラマ)