『道』
『道』(1954 イタリア)
監督: フェデリコ・フェリーニ
出演: ジュリエッタ・マシーナ, アンソニー・クイン, その他
イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニの代表作『道』をこの前見ました。
私はあまり古い映画は見ないので、フェリーニ作品もこれが初でした。
あらすじは・・・
サーカスの芸人世界に憧れるフェリーニが、大道芸人のわびしい浮浪生活を描いた作品。頭の弱いジェルソミーナは、夫ザンパノの女と酒、暴力三昧の生活で自信を失い、何度も彼のもとから逃げようとする。そんな時、ある青年に出会う。ジェルソミーナは彼によって勇気づけられ、夫と生きていくことを決心する。しかし、ザンパノが青年を殺してしまったことから、事態は変わっていく…。
映像は確かに古いです。50年以上も前のモノクロ映画だから当たり前なんだけど。
だけど中身は予想以上のものを感じ取れた。ほんと切ないです。
不器用なザンパノ。
それにけなげについていく、ジェルソミーナ。
一生懸命励ます綱渡りの青年。
なくしてみて初めてわかる、失ったものの大切さ。
この映画が50年たった今でも「名作」といわれているのが、わかったような気がします。
【心に残ったセリフ】
「小石だって役に立っている。君だって、きっと誰かの役に立っている。この小石が無益だと言うのなら、すべてが無益だ」
by s-bill | 2005-07-11 09:21 | 映画(ドラマ)