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『陰の季節』

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『陰の季節』

著:横山 秀夫










あらすじ
警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべもなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた…。「まったく新しい警察小説の誕生!」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第1弾。



普通、警察物のミステリー小説といったら、ある難解な殺人事件が起きて、それを切れ者刑事が解決する。そのなとこが相場だろう。

しかしそんな先入観はこの小説で打ち崩されてしまった。
「陰の季節」「地の声」「黒い線」「鞄」の短編4編からなっているのだが、どれも警察組織の内部でおきる、憎悪、嫉妬、不信感、陰謀、そして悲哀がリアルに表現してある。オカミもやはり人間ということか。



「全く新しい警察小説の誕生!」。このふれこみに嘘偽りはない。


なかなかおもしろかった^^私は特に「鞄」が好きです。

by s-bill | 2005-09-24 23:23 | BOOK  

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